水戸市商店街、シンボルの門看板再び点灯

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 飲食店が立ち並ぶ水戸市の「泉町仲通り商店街」の門看板が久しぶりに明かりを取り戻した。東日本大震災の影響や老朽化で光を失った商店街のシンボルを、クラウドファンディング(CF)を使って復活させたのは、水戸市出身の建築士、加藤雅史さん(40)。これからも水戸の中心市街地の活性化に挑戦していくという。

 

 加藤さんが同商店街を知るきっかけとなったのは、平成28年3月、遊休不動産を活用した地域活性化策を考える水戸市の講座だった。中心市街地が勢いを失っていることを知り、「中心市街地を活性化するコミュニティーを作りたい」と考えるようになった。

 

 そして同9月、講座で知り合った有志たちと同商店街の空き店舗を使ったイベント「ザ☆リノベマーケット」を開催。地域を盛り上げようとした試みだったが、地元ではイベントに否定的な意見もあったという。

 

 加藤さんは、同商店街の店舗のドアの修繕や除草にも取り組み、地域に溶け込もうとした。献身的な活動は地元の人たちとの距離を縮め、昨年3月には2回目の「ザ☆リノベマーケット」を開いてほしいと頼まれた。門看板の明かりが消えたままになっていると知ったのはそのときだった。

 

 加藤さんは、この地域を盛り上げるためには門看板の明かりが不可欠だと考え、CFによる修繕資金調達に乗り出した。100万円を目標額に昨年9月にスタート。2カ月で121万3千円を集めることに成功した。

 

 修繕工事を終え、門看板が明かりを取り戻したのは今年1月だった。再点灯後はコーヒーショップなど新たに2店舗が同商店街に出店するなど地域活性化につながったと実感したという。

 

 加藤さんは「門看板に明かりをともすことがゴールではない」と言い、「空き家を使ってコミュニティーを作り、水戸の市街地だけでなく県内全体を盛り上げることが目標だ」と強い意欲を示している。(産経新聞 水戸支局 永井大輔)

 

2018年6月24日 | カテゴリー : 2018年06月 | 投稿者 : naturalcare